館山市初の「サ付き」開設 周辺に戸建ての住宅型有老
(社)悠々会(千葉県館山市)は7月1日、50床の介護付有料老人ホーム「ヴェルデ中野」(同)を開設した。館山市では初のサービス付き高齢者向け住宅の登録も行っている。施設周辺の敷地には戸建ての住宅型有料老人ホームを12棟建設する計画。介護付有料老人ホーム(サ付き住宅)と戸建て住宅を一体的に運営していく。
施設は鉄骨造の2階建て。1階が重度者用で、浴室には機械浴を設置。軽度者用の2階には個浴を2ヵ所設けた。居室は5つのタイプに分かれており、家賃は6万3000~7万8000円。食費や共益費、管理費などを含めると月額16万~18万円ほど。食事は自家農園で育てた野菜や館山の海の幸を積極的に使用している。
施設周辺の敷地に建築する戸建て住宅は、入居者からの要望を取り入れて建設する平屋の注文住宅形式で、広さは16~20坪を確保。月額利用料は管理費を含め40~50万円ほどを見込む。隣接する有料老人ホームから看護師が毎日各住戸を訪問するなど充実した医療体制を整え、医療と介護が連携したサービスを提供する。
相楽行孝代表理事は「近隣の乗馬クラブと提携しているほか、海や山など自然豊な土地の特性を活かして趣味を満喫することができるため、アクティブシニアに最適。戸建て住宅には都会から富裕層の高齢者を招致していきたい」と語る。
敷地面積は約7000坪。東京都中野区が所有していた土地を同法人が取得した。施設名の「ヴェルデ」とはスペイン語で「緑色・緑色の・豊かな」を意味する。
同法人は高齢者が安心して老後を過ごすことができることを目指し、地元の医療機関、介護施設などの出資により設立された。