【コラム】介より始めよ
2014年12月24日
マスコミ向け施設見学会などで一般メディアの記者と同席する機会が多いのだが、共通言語があまりにも少ないことに驚かされる。
例えば「老健」。介護・医療業界なら言うまでもなく「介護老人保健施設の略称」だが、一般メディアでは「高齢者を対象にした施設・住宅の総称」だ。会見者が「この小規模多機能は…」と説明しているのに、質問者が「この老健では…」では、本当に伝わっているのか心配になる。
最近は一般紙でも介護や高齢者住宅に関する記事が珍しくない。その一方で介護の施策や仕組みは複雑になり、一般消費者が理解をするのは難しくなっている。介護保険を上手に使ってもらうためにも基本的用語ぐらいは正しく伝える努力も業界として必要だ。
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