2024年11月27日号  1面 掲載

【コラム】介より始めよ

2024年11月27日

13日、現代詩人の谷川俊太郎さんが亡くなった。92歳だった。「生きるということ いまいまが過ぎていくこと」。この詩に救われた人も多いだろう。

 

谷川さんの詩「生きる」にはありとあらゆる「生きるということ」が書かれている。「のどがかわくということ」「木もれ陽がまぶしいということ」と続けた後に「かくされた悪を注意深くこばむこと」と書く谷川さんの感性に、小学校の教科書で出会った当時、すぐに引き込まれたのを覚えている。

 

介護・医療の現場では「生きるということ」がテーマ。「生きる」ことの価値観は人それぞれで、他者が推し量れるものではない。

 

谷川さんの詩を読むと世界が変わったように感じるが、変わっているのは自意識だ。「生きる」を支えるには多様なアプローチが効果的。思いもよらないきっかけで自意識が変わり、よりよく「生きる」ことができるかもしれない。

 

 

 

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