【コラム】介より始めよ
2014年10月8日
あるM&A仲介会社によると、現在のクリニックの8割が後継者不在だそうだ。理事長・院長の子どもが医師というケースは多いのだが「自分は勤務医がいい」「親の借金を引き継ぎたくない」「親(理事長・院長)とは専門分野が異なる」などの理由で、跡を継ぐことを拒むことが珍しくないのだという。しかし、当の理事長・院長は「子どもが跡を継ぐだろう」と思い込み、いざとなったときに子どもの本音を聞いて大慌てになるという。
「経営者の子どもは経営者になる」という考えが通用しなくなってきている現在、オーナー企業が多い介護事業者にとっては、10年後、20年後の経営体制をどうするか、をしっかりと考え、早めに手を打っておく必要があるだろう。
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