2024年7月17日号 1面 掲載
【コラム】介より始めよ
2024年7月17日
本紙の記者となって以降、「自分が意識している情報が自然と目に入るようになるカラーバス効果」というものを、体感している。街を歩くと、「サ高住」や「有老」、「リハビリ特化型デイサービス」など、本当によく見かけるようになった。
他方で、普通のビルやマンション、戸建てに紛れている介護事業所を見ると、こうした事業所を一般の人が認識することは相当アンテナを張っていなければ難しいのではないだろうかと思う。「介護施設は閉鎖的になりがちだ」とはよく聞くが、確かにそうなのだろうと思わせる。
独居高齢者が増える今後、住民が直接「ここに行きたい!」と思わせる事業所づくりが、住民の介護アクセスを強める上でも重要となっていくのだろう。
パッと目を惹くような設備か、打ち出すコンセプトか、はたまた交流イベントか、勝負の仕方は各社に委ねられている。
関連キーワード