2024年4月24日号  1面 掲載

【コラム】介より始めよ

2024年4月24日

山地が多い能登半島。金沢市内から海沿いをまっすぐに伸びた道を走り、次第に山道に入った。「山か、海か」ではなく、「山も、海も」。温泉もある。なんて魅力的な場所なんだろう、と圧倒された。

 

伺った施設の職員の方々の発災からこれまでの苦労は計り知れないが、皆さん穏やかでポジティブ。多忙の合間を縫って支援活動を行う方々も、時に涙ぐみながら、笑顔で思いを語る。キラキラととても眩しかった。

 

交通や物流は回復しつつも、避難所での生活の終わりのめどは立たない。訪れた1.5次避難所には、3月末時点で約100名が避難していた。「能登半島は山地が多く、仮設住宅の整備が進まない」との声も聞く。

 

「夏までに水が使えるようにならなければ、冷房が使えないのが心配だ」と石川県鳳寿荘の施設長は懸念していた。夏が近づく。本紙でも引き続き報道を続けたい。

 

 

 

 

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