2024年2月7日号  1面 掲載

【コラム】介より始めよ

2024年2月7日

訪問介護の現場では、利用者の特殊詐欺の未然防止や消費被害の早期発見、災害を想定した平時からの声掛けなど、利用者の生活に寄り添いながら地域における防犯・防災などの取り組みも日々行われている。非常に重要な役割を果たすが、国民一人ひとりが住む地域の介護資源には大きな差がある。小規模な訪問介護事業所が報酬引き下げの打撃を受けて閉鎖した場合、自宅で生活を継続したくともできないといった事態が起こり得る。

 

小規模事業者にも大手にも、一層の経営の工夫が求められる。例えば居住系施設に併設した事業所では、効率は良いが単価が低い。併設事業所の地域に向けたサービス提供や保険外サービスの広がりなど、中堅・大手事業者に求められる役割も増している。

 

団塊世代以降のニーズを踏まえ、どうサービスを提供していくべきか。日本の課題に照らし合わせて考えたい。

 

 

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