2024年1月3・10日号 1面 掲載
【コラム】介より始めよ
2024年1月1日
社会保障が充実すれば、国民は幸せになる。取材で聞いたこの言葉が耳に残り、国連の「世界幸福度ランキング」を見てみた。2023年度の結果によれば、日本は47位。世界196ヵ国のうち上位4分の1に滑り込んでいる。
1位のフィンランドはじめ、北欧諸国は軒並みトップ10入り。これらの国では社会保障が充実していることが特徴だ。介護のみならず、保育・子育ての社会化も進んでいる。筆者も幼い子どもを育てながら働いている身だが、日本でも子育てがより社会化しないことには、いわゆる「小1の壁」を乗り越えられる自信がない。同時に、日本ではビジネスケアラーの課題も深刻化している。介護と子育ての支援により、経済を守っていかなくてはならない。
今年はついにトリプル改定が行われる。全世代型社会保障構築に向けて、各分野が一体となっていくことに期待したい。
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