高齢者住宅ランキング2020
※第594号(2020.8.5・12)に掲載
コロナ後へ経営転換鮮明
毎年恒例の「高齢者住宅・施設運営居室数ランキング全国トップ500法人」を、今回より「定員数」として集計した。今年は3月から続く新型コロナウイルス感染拡大の影響で、新規開設が延期になるなどの影響を受けた事業者も多い。一方で、中堅事業者を買収するなどM&Aの動きは多く、順位変動がみられている。
トップ3社維持もニチイ上場廃止へ
上位3社は変化なし。1位を維持したSOMPOケア(東京都品川区)は引き続き新規開設は行わず、入居率改善に取り組んだ。メッセージおよびワタミの介護を買収した15年~16年に低迷していた入居率をV字回復させ、19年度には全ブランド平均91.5%まで上昇。
7月より、コロナ禍で勤務する介護従事者にエールを伝えるテレビCMを全国放映。SOMPOケア職員のインタビューにより、ニューノーマルの時代における同社の姿勢や介護従事者のリアルな思いを届け、業界を盛り上げている。なお、同社は緊急事態宣言発令期間中、全都道府県の事業所・施設に勤務する社員に対し、正社員3000円/日、時給社員375円/時の特別手当を支給した。