アートデータ(東京都世田谷区)小林明夫社長
2014年12月25日
アートデータ(東京都世田谷区)は、緊急地震速報と緊急警報放送を自動で受信し、周囲に告知する電波時計式の防災機器の販売を開始した。高齢者施設などでの需要を見込む。
商品名は「からくり地震時計」。気象庁が発表する緊急地震速報と、緊急警報放送を地域FM波で受信。周囲に音声で知らせる。セッティングは電源を差して、地域のラジオ局を選択するだけ。普段は電波時計として人が集まるロビーなどに設置しておく。
緊急地震速報などを受信すると、内部の受信部が自動起動。設定済みのラジオ局の放送が3分間流れる仕組み。即座に避難や防御の体勢に入れる。
「オプションで訓練ボタンを装着すると、手動で音声を流すことができるため、施設内の防災訓練にも役立つ」(小林明夫社長)。
停電が起きても、内部電池で長時間利用が可能(24~50時間)。外部制御端子を使い、館内放送や自動ドアの開閉も制御。ランニングコストは、待機電力だけ(ひと月約10円)。時計・温度・湿度を大型デジタル文字で表示する(AQ-404Eタイプ)。
時計があるタイプ(AQ-404E)とないタイプ(AQ-404S)の2種。いずれも木製の型に本体がはめ込まれている。価格は4万7000円(AQ-404Eタイプ、オプションなし)。同製品は東京都中小企業振興公社から推薦商品の認定を受けている。
関連キーワード