【コラム】介より始めよ
2015年4月15日
音楽プロデューサーのつんく♂さんが、声帯を切除したことが話題となっている。歌を生業にしてきた人が声を失う苦しみは、我々の想像の及ぶものでは無い。同じ境遇になった場合「命を縮めることになっても最期まで歌い続ける」という選択をする人もいるかもしれない。
かつてのように病気=死という時代ではなく、最近では医療の発達で病気と付き合いながら何十年も生きることが可能だ。しかし、治療法によっては、何らかの代償が必要になることもある。「どのような代償なら払ってもいいのか」「代償を支払ってまで生きるべきなのか」。患者の選択肢も多様化する。医療・介護側には、あらゆる選択肢を受け入れ、対応する姿勢が求められる。
関連キーワード