2025年4月23日号 1面 掲載
【コラム】介より始めよ
2025年4月23日
最近、街中を歩いていると、牛丼チェーンのすき家の窓に貼られた「毎日清掃3~4時」の張り紙がよく目に入る。同社では3月、みそ汁の中にネズミが混入していたことが判明。その後、業界では一般的だった24時間営業を取りやめた。同店を訪れた人で、清掃時間を知らない人はおそらくいないだろう。
一方で、消費者へカスハラを周知するのはそう簡単ではない。飲食店やコンビニでカスハラに関する周知がされているのはあまり見ない。あるコンビニでは店舗の奥にひっそりとポスターが貼られていた。
介護事業所でも同様だろう。カスハラの説明を利用者へ行うことで、「利用者の立場を軽視しているのか」との意見が出ることが想定される。
3月に閣議決定したカスハラ関連法案では、国がカスハラに関する周知を行うことが含まれる。事業者の現状を踏まえた啓発活動に期待したい。
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