2025年3月26日号  2面 掲載

エーザイ、160億円投じ見守りシステムのエコナビスタにTOB 両社の強み生かし認知症関連サービス強化

2025年3月18日

東証グロース上場で見守り機器・システム開発・販売のエコナビスタ(東京都千代田区)314日、エーザイ(同文京区)が実施する株式の公開買付け(TOB)について賛同の意見を表明。株主および新株予約権者に対し応募を推奨することを決定した。

 

エーザイは、約160億円を投じてエコナビスタの完全子会社化を目的にTOBを実施する。買付予定数の下限は4,869,800(所有割合66.67%)、上限は設定されていない。筆頭株主で創業者の資産管理会社のほか、上位株主のヒューリック(9.21%所有)、東京ガス(8.53%所有)は、保有する全株式を公開買付けに応募する契約を締結済みだという。

 

エコナビスタは2009年設立で睡眠解析技術などに強みを持つ。主に中・高価格帯の老人ホームのシェアを伸ばしており、業界では高齢者施設のベッド回りの見守りセンサーでは圧倒的なシェアを持つパラマウントベッドを追い上げる一角として知られている。

 

エーザイは、エコナビスタを完全子会社化することで、医療・介護分野のサービス強化と認知症エコシステムの構築を推進する方針。エコナビスタの持つデータ解析技術と、エーザイの医薬品開発力を組み合わせることで、認知症をはじめとした医療・介護領域での事業拡大を図る狙いがある。

 

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