2024年9月18日号  1面 掲載

【コラム】介より始めよ

2024年9月18日

全国の介護福祉専門学校・学科などの多くでは2020年度前後より定員割れが続き、募集停止・縮小や専門学科の廃止などが行われている。少子化による受検者数の減少は最たる要因だが、政府や介護事業者による介護職の裾野を広げる施策を受けて「資格なし・未経験でも活躍できる職種であるのに、学費を数年支払って学校に入る必要性が感じられない」との声もある。こうした課題を受けて厚労省は①介護福祉士修学資金貸付、実務者研修受講資金貸付、介護・障害福祉分野就職支援金貸付などによる支援②福祉系高校に通う学生に対する返済免除付きの修学資金の貸付実施――などに取り組んでいく構えだ。

 

資金面での支援は課題への対策として重要だがこれのみでなく、「学問」として介護福祉を学んだ有資格者である卒業生の待遇や社会的地位についても、より踏み込んだ議論が求められる。

 

 

 

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