2024年6月19日号  8面 掲載

【地域をかける在宅医】患者と向き合って真心を伝える 医療法人元気会 わかさクリニック副院長 福元剛医師

2024年6月25日

 

 

医療法人元気会 わかさクリニック

副院長

福元剛医師

 

2005年山形大学医学部卒業。同年山形大学医学部第一外科入局し、消化器に対する外科治療を中心に診療を行う。10 年同大助教。行田総合病院、埼玉医科大学国際医療センターでの勤務を経て、21 年より現職。

 

 

法人概要
設立:2000年1月
法人本部:埼玉県所沢市
訪問対象エリア:埼玉県南西部、東京都西部、千葉県北東部
患者数:約2854 名(2023年9月現在)

 

 

患者と向き合って真心を伝える

 

地域の患者に寄り添った医療を提供するため「何でもできる医者」を目指し、幅広い部位を手術できる消化器外科に入局。その後、がんの薬物療法を行う腫瘍内科医の専門医を取得し、消化器外科と腫瘍内科の二刀流で診療を行った。

 

埼玉医科大学国際医療センターでは、抗がん剤治療を中心に診療を行いながら、わかさクリニックで在宅医として勤務。患者の容態が悪化した時は、わかさクリニックに紹介し自ら患者を看取っていた。

 

在宅医療の現場は患者・家族と直接向き合う必要があるため、自身の対応がダイレクトに反映される。これまでの経験を見直す機会にもなり、とてもやりがいを感じている。

 

抗がん剤が必要になり、在宅医療を受ける患者が多いため、腫瘍内科医のキャリアは在宅医療の現場でも役立っている。抗がん剤の副作用の対応や治療方針についての相談など、腫瘍内科の専門医としての知見を持って適切に対応できる。また、在宅医として適切なACPを実施することも重要視している。
 

「専門知識も大切だが、在宅医療で一番大切なことは患者の声に真摯に対応し、真心を伝えること。患者と正面から向き合って信頼を勝ち得ていきたい」

 

 

 

おすすめの一冊:「いのちの停車場」南杏子著( 幻冬舎文庫)
趣味・休日の過ごし方 : 自転車、キャンプ。最近ではソロキャンプも始めた。家族とのバーベキュー

 

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