アズパートナーズ上場 植村社長「介護のイメージ変えていく」
介護付有料老人ホーム(介護付きホーム)が主力のアズパートナーズが4日、東証スタンダート市場に上場した。公募価格1920円に対し初値は52.23%高い2923円を付けた。
東京証券取引所でのセレモニー直後に植村健志社長に話を聞いた。
―― 率直な感想を
植村 設立20年の節目で上場というのは感慨深い。コロナ禍に上場することを決め、職員全員が精一杯やってくれたことに改めて感謝したい。
―― 今日は幹部職員以外にもさまざまな職位の介護スタッフがセレモニーに参加している
植村 全員呼びたいところだが、抽選で可能な限りこの場に参加してもらった。日々現場で本当に頑張ってくれているスタッフたちの力がなければここまでこられなかった。
―― 一部を除き介護会社はなかなか市場から評価されにくい
植村 株式市場からみた(成長しにくいという)イメージを変えていきたい。ICTをフル活用した働きやすい現場、スタッフが活き活きと働き若者が集まってくる介護会社にすることは可能だということを示していく。
アズパートナーズの2023年3月期決算の売上高は127億8200万円、営業利益2億100万円、経常利益2億4400万円。
24年3月期予想としては売上高171億1600万円、営業利益12億8000万円、経常利益8億200万円と売上、利益ともに順調に推移している。
中・高価格帯の介護付きホームが主力。23年8月の高齢者住宅新聞「福祉施設・高齢者住宅定員数ランキング」では26棟・1812名で78位。
見守りセンサーの全室導入など早くから施設のICT化に取り組み業務の効率化を推進。空いた時間をケアに当てることで利用者・スタッフ満足度を高めている。