【コラム】介より始めよ

2023年11月8日

オーストラリアに行った際、現地の人に「日本はオーストラリアと比べFAX文化が根強いが、なぜだろう」と問いかけられた。日本人の名刺に未だFAX番号の記載があり、驚くという。

 

「紙で出力されたほうが手に取ってもらえる」「手書きの文書をそのまま送れる」などのメリットを感じる人が多いためではないだろうかと考えを伝えた。

 

この話を通じ、筆者が以前介護事業所で勤務していた際、サービス提供票の実績のFAXに多大な時間を要したことを思い出した。

 

現在、厚生労働省は介護事業所の文書負担軽減に向け検討を行い、「ケアプランデータ連携システム」の活用も進めている。今後さらに国や自治体によるシステムやルールの整備に加え、電子化に伴う事業所の柔軟な対応も求められるだろう。介護職員の負担が軽減され、利用者と向き合う時間がより多くなることに期待したい。

 

 

 

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