ベネッセスタイルケア 処遇改善に13億円投資、介護職年収最大約70万円アップ

2017年4月12日

ベネッセスタイルケア(東京都渋谷区)は4月より、介護職の大幅な処遇改善を行う。処遇改善加算増額分の約1・7倍となる約13億円を投資し、3年以上の勤務者に等級に応じて0.8~1.4ヵ月分の賞与増額を実施するとともに、特別勤務地手当として月最大3万5500円を増額させた。

 

同社は、大都市部の住宅地を中心に「介護事業」と「こども・子育て支援事業」を展開。高齢者向けホームを308拠点、保育園45拠点を運営している(2017年3月22日現在)。介護現場を支える人手不足が深刻化する中、大都市部における「人財」確保の課題解決の一手として、介護職と保育士の処遇改善に踏み切った。

 

同社の滝山真也社長は「介護現場で働く社員が入居者の生活を支えるやりがいと、自分自身の将来に希望をもって『よく生きる』を実現できる環境を整えることで、定年まで安心して働ける会社にしたい。また介護業界全体への世間のイメージを変えていくために、今回介護職の大幅な処遇改善を行った」とコメントしている。

 

 

今回の改善により介護職の年収は最大で約70万円アップする。世田谷区ホーム勤務の場合を例にしたモデル年収では、1年目が46万円アップで、4年目は61万円アップ。6年目は67万円アップさせる。(図1参照) また、保育士の処遇も改善した。投資額は約2.3億円で、等級に応じて全正社員0.7~1.0ヵ月分の賞与増額と東京都保育士エリア手当を新設(1万5000円/月支給)し、年収を最大で約35万円アップさせた。

 

東京都保育園勤務を例にしたモデル年収では、1年目(22歳)が295万円から改善後327万円となり、5年目(27歳)は366万円から401万円へと改善。7年目(29歳)は373万円から407万円へとアップさせた。

 

 

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