百貨店内に相談室 ケアマネなど有資格者が対応
有料老人ホームの入居相談サービスを行う埼玉ロイヤル(さいたま市)は3月1日、さいたま市で「ロイヤル入居相談室そごう大宮店」をオープンした。ロイヤルブランドで1都3県に20店舗展開する同社。埼玉で4店舗目となる同店は、介護に関する有資格者が入居相談に対応することを特徴としている。
利用者は「在宅で頑張ってきたけれど、これ以上住み続けられない」と悩む高齢者や家族、ケアマネジャーなど。同社では現在、紹介先として1都3県で約2500施設を扱っている。
新谷修常務執行役員は「相談できる人が近くにいないという人にとって、入居相談・検討をインターネットの画面上で行うことは、本人が入居に納得できないのではないかと考えました」と語る。本人が納得して前向きな気持ちで入居できるよう、同社では店舗を構え、対面での無料相談・カウンセリングをしている。
また、職員はケアマネジャーや介護福祉士などの有資格者を配置。介護の知識を持つ職員に直接相談でき、施設サービスに加えて費用や立地などのニーズに合ったホームが見つけることができる。福祉車両を利用し本人も一緒に施設見学に行けるサービスも好評だ。
介護の知識を持つ職員が実際に様々な老人ホームを下見した上で紹介するため、「紹介を受けた時の話と施設の様子が違う」といった事態を避けられるという。
さらに、職員の介護経験は利用者の入居後のフォローをスムーズに行える点でも有効。同社では入居の1ヵ月後、3ヵ月後と利用者の様子を見に行き、その後も年1回は必ず要望や思いを聞く場を持っている。
新谷常務執行役員は「利用者の中には、施設職員には言えない不満を言ってくれる人もおり、当社の職員が本人に代わって施設側と話をすることもあります」と話す。
今後は「埼玉県内に拠点を増やし、無料カウンセリングに力を入れていきたい」とし、また、サービス付き高齢者向け住宅の取り扱いも積極的に進める方針だ。