健常高齢者“住まいに不満” NPO調査 

2015年4月20日

NPO法人老いの工学研究所(大阪市)は高齢者が持つ住まいへの不満や不安を調査し、女性の半数、男性の3割が住まいに不満や不安を持っていることが分かった。中でも年齢が低いほど不満を持っている傾向が明らかになった。

 

調査は昨年12月から今年2月にかけて行われ、60歳から97歳までの663人が回答した。

 

 

現在の住まいへの不満や不安を聞いたところ、「ある」「ややある」と回答したのは男性32.3%、女性49.1%だった。中でも60~64歳までの60代前半が多く、50.7%。80代前半までが4~5割と多かった一方で、85歳以上が21.4%と低くなっていたことで、同研究所では「要介護・要支援の状態にはない、自立した元気な高齢者の半数近くが住まいに満足できない状態」だと分析。健常高齢者向け住宅の不足を解消すべきだと提言している。

 

 

不満や不安の内容では、「管理が大変」59.6%、「段差・階段がある」36.9%、「地震・災害が心配」24.1%など、住宅そのものに関する内容が続いた。

 

 

 

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