【コラム】介より始めよ
2015年2月18日
次期介護報酬が発表された翌日の一般紙では、加算などで従来よりも利用者負担が増えるサービスがあることを大きく報じていた。今後長期的には介護保険料の引き上げは確実な状況であるし、8月以降は一部利用者の自己負担も増える。こうした中で、介護の金銭的負担増が大きなテーマというのは、理屈としては正しい。
しかし、今回の様に基本報酬が10%近く下げられるような改定では、事業継続を諦める事業者も続出し、地域から介護サービス事業所が無くなるケースも考えられる。「いくらお金を摘んでも、住み慣れた地域で望む介護保険サービスが受けられなくなる」といった可能性について、きっちりと分析をすることも必要だったのではないだろうか。
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