【コラム】介より始めよ
2015年2月11日
「第2のバレンタインデー」を目論み、様々な業界が新たなイベントを仕掛けている。それらの中で、ここ数年で定着したものと言えば、恵方巻きとハロウィンだろう。
もっとも定着したのは、若者中心であり、高齢者では「何のことやらさっぱり」という人が多いのではないだろうか。高齢者施設でも、日々のレクリエーションの実施に苦慮するところが多い中で、こうした新たなイベントはあり難い存在だ。しかし「当の高齢者が楽しんでいるのか」の視点に立っているだろうか。
昨年のハロウィンの時、散歩に出かけている高齢者施設入居者の一団とすれ違った。訳も分からず魔法使いの黒い帽子を被らされ、歩行車を押している姿を見て、侘しくなった。
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