【コラム】介より始めよ
2014年12月10日
先日、主婦層が読者の雑誌より「お勧めの高齢者住宅」について取材を受けた。
当方は「高齢者住宅はソフト面を重視すべき」と主張したのだが、先方の記者は「お城の様な外観をしているなど読者の目を惹くものを掲載したい」と訴えた。
確かにソフト面の質というものは文字や写真では伝えにくい。だからといって外観の様に伝わりやすいものだけを伝えていては、結果としてハリボテの様な中身の伴わない高齢者住宅ばかりが増えていくことになる。
「伝わりにくいものをいかに伝えるか」。これは、メディアはもちろん、高齢者住宅側ももっと研究すべき課題だろう。高齢者が笑っているフリー素材の写真に「おもてなし」「まごころ」などといったコピーで十分だろうか。
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