【コラム】介より始めよ
2014年10月15日
立場上、社員の採用面接をする機会があるのだが、最近の応募者の中には「○○についてどう思いますか」とのこちらの問いに答えた後でいちいち「今の発言は回答として合っていますか」と聞いてくる人がいる。
数学の問題のように絶対的な正解がない、100人いれば100通りの答えがあってしかるべき問いにも正解が必要な時代なのだろうか。どんなくだらないことでもネットに書き込めば、たちまち多くの「いいね」コメントが寄せられる環境の中では、自分の発言に即座に同意してくれる人がいないと不安なのだろうか。組織の中で働くには協調性は大事だが「他人が自分に同意してくれるかどうか」との理由で、発言する内容を選ぶのはいかがなものか。
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