【コラム】介より始めよ
2014年8月20日
「月に500時間以上の勤務」。牛丼チェーン「すき家」の労働環境は、想像を絶するものだった。24時間以上働き、夜勤は1人体制。途中で休憩することもできず、2週間家に帰れないこともあったという。飲食産業が低賃金で過酷な労働環境であるということを再認識させた。
介護労働実態調査によると、良質な人材を確保できない主な理由に「賃金の低さ」があるという。働き手が減る中、人件費を引き上げても人集めは容易ではない。他産業との人材獲得競争は今後益々熾烈になるだろう。
介護現場では能力をきちんと評価し、それに見合った給与を与える「マイスター制度」を導入する企業が増えている。魅力ある職場にすることが国や雇用者の責任だろう。
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