介護従事者の「継続就労希望」4割強/リクルート調べ
リクルートキャリア(東京都千代田区)は1月23日、介護サービス業従業員満足度調査の結果を発表した。「現在勤務している高齢者施設(以下・施設)での仕事に満足している」「現在勤務している施設で働き続けたい」という回答は、ともに4割強となっている。
この調査は昨年9月インターネットを通じて実施したもの。現在介護関連業務に従事している人700人・過去に従事していた人300人の合計1000人が回答した。
「現在勤務している(過去に勤務していた)施設での仕事に満足しているか(していたか)」の質問に対しては「とても満足」「満足」「ある程度満足」の合計が45.6%となり「全く満足していない」「満足していない」「あまり満足していない」の合計31.9%を上回った。
現在就労中の人に「現在勤務している施設でずっと働き続けたいか」との質問に対しては「強くそう思う」「そう思う」「ある程度そう思う」の合計が48.4%で、「全くそう思わない」「そう思わない」「あまりそう思わない」の合計27.9%を上回った。
では、従業員の満足度が高い施設とは、どの様なものなのか。まずは、職員研修の充実が挙げられる。研修を「技術・スキル」と「技術スキル以外」に分け、仕事の満足度を質問したところ、両方受講した人で「満足」と回答した人は41.9%なのに対し、両方とも受講していない人は25.8%だった。
ロボットやITを積極的に導入していることもポイントだ。ロボットを導入していない施設では「満足」との回答率は43.2%なのに対し、ロボットを5種類以上導入している施設では62.8%に達している。
同様にWEBによる利用者情報の共有や介護記録の作成・保存などのITを導入していない施設では、満足度は41.7%だったが、3種類以上導入する施設では63.0%の満足度となっている。